田舎の課題を価値あるモノに変えて、みんなにお届け!

【みんなの家】 住人 花ちゃんの起業

こんにちは。
村長です。

今年に入って運用を始めたIターン専用シェアハウス「みんなの家」が、いよいよ活気づいてきまして、その様子が7月1日の朝日新聞朝刊に掲載されました!
(兵庫県版ではございますが)
http://www.asahi.com/area/hyogo/articles/MTW1307012900006.html

 

もともと「みんなの家」は、Iターンしてきた若者が丹波に暮らしながら、田舎の社会課題を解決するようなスモールビジネスを次々と生み出すインキュベーションハウスの役割を担いたい!と申しておりましたが、ついに一つ目の事業が生まれそうです。

事業化第一号は今年1月に大阪府堺市から移住してきた花田匡平氏(32歳)、通称:花ちゃん。

 

●アウトドアイベントを通して、Iターン視点で丹波の魅力を発信する花ちゃん

「みんなの家」に移住してからは、市内のスーパーで働きながら、自身の趣味でもあるアウトドアイベントを繰り広げることにしていました。

移住してきて最初の週末に、さっそく丹波市内の猟師さんを迎えたマタギツアーを開催。丹波では増えすぎた鹿を社会問題と捉えている今、京阪神で暮らす花ちゃんの友人に声をかけ、都市部の人たちが興味を示す切り口でイベントを企画しました。

 

花ちゃん:
丹波のまたぎ(猟師)さんのところでまたぎさんってどんな猟や生活をしているのかを肌で感じてもらい猟で狩ってきたお肉をおいしくいただくイベントです。
切れているお肉が歩いている、魚の切り身が泳いでいると思っている子供がいるような時代である昨今、私たちが食べているお肉は元々命があり、その命をいただいていることを再認識する機会としてこのイベントを企画しました。
実際のまたぎさんはその命のやり取りの最前線でお仕事をしておられます。
どうやって猟をしているのかなどを実際に山に入っていってお話を伺い、その後またぎさんが狩ってきた鹿肉をつみれ鍋や、たたき、ジャーキーとしておなか一杯いただきました。

またぎさんの話に耳を傾ける参加者たち

またぎさんの話に耳を傾ける参加者たち

田舎と都市部が抱える両方の問題に向き合える、臨場感のあるこのイベントが好評だったこともあり、花ちゃんは「フラワー企画」というベタな屋号を掲げ、その後もアウトドア系のイベントを次々と展開しました。

 

【シイタケを育ててみよう / 2013.02.25】
柏原町には原木椎茸の農家が25件ほどあり椎茸の栽培が盛んでした。しかし、低価格な菌床椎茸に押され、現在は椎茸農家さんが1件残るのみとなりました。
そんな柏原町で椎茸ってどうやってできているの?というお話を伺いながら、山師による原木の伐り出しから、椎茸の原木を植菌するところまで行い、ランチには原木椎茸と菌床椎茸の食べ比べを挟み、自分で植菌した原木を丸一本持ち帰ってもらおうと企画しました。
イベント後は参加者だけがメンバーとなるfacebookグループを作ったので、これから椎茸の生長を報告し合えるのが楽しみです。

伐り出した原木に椎茸菌を移植して完成!

伐り出した原木に椎茸菌を移植して完成!

 


 

【丹波酒蔵巡り / 2013.04.21】
丹波は水、気候、米と酒造りに必要な三拍子がそろっており、地酒の蔵元が多く存在します。
そんな丹波の蔵元を巡りへべれけになるまで飲み尽くしましょうというこの企画。
一日目は亀岡の関酒造から始まり、酒蔵を見せてもらいながら詳しいお話を伺い、その後大石酒造、篠山の狩場酒造を訪問後、みんなの家で日本酒に合うおつまみ満載の晩御飯。
ここでみんなへべれけになるまで飲みつくしました。
2日目は朝から着物に着替えて酒蔵を巡るということで参加者の皆さん着物に着替えていただき、着物で西山酒造へ。
その後柏原駅付近を散策し着物を満喫してからの解散。

和装で丹波の酒蔵巡り

和装で丹波の酒蔵巡り

 


 

【山菜摘みイベント / 2013.05.06】
丹波の里山にはこの時期たくさんの山菜があります。せっかくなので山菜の知識を得てみたい。
ということで丹波黒さや大納言小豆で有名なあずき工房の柳田さんが主催してくださる山菜摘みのイベントに乗っかりました。
山野草の達人マリオさんこと山崎春人先生を迎え、このシーズンに採れる山菜の知識を教えていただきながら採集し採った山菜をすぐにあずき工房で調理して、てんぷらや山菜ごはんとして採りたてをいただきました。
ただ今年は例年より山菜の時期が早く野草の採集となりました。
野草のてんぷらや大納言小豆の赤飯などごちそうをいただきました。
その後国領温泉へ行き入浴後、九尺藤で有名な白毫寺へ。美しい藤の花を鑑賞しました。

丹波で山菜採りを楽しみ、そして白毫寺の藤棚の下で

丹波で山菜採りを楽しみ、そして白毫寺の藤棚の下で

 


 

【黒豆植え付け、BBQ、ホタル観賞 / 2013.06.15】
丹波地方といえば黒豆。ということで秋に収穫できるよう植え付けをしようというこの企画。
今回の企画はイベント史上最多の40人という大人数が集まりました。
あいにくの雨の中、びしょ濡れになりながらもみんなで植え付け頑張りました。
どうせなのでということでやりたかったBBQをした後、時期的にもちょうどよかったので丹波の湯の薬草薬樹公園の企画「姫ボタル祭り」に参加しホタル観賞をいたしました。

黒豆植え付け&ホタル観賞 ~BBQを添えて~

黒豆植え付け&ホタル観賞 ~BBQを添えて~

 


 

●花ちゃんに人が集まるワケ

毎回参加者の満足度が高く、フラワー企画のイベントに訪れる人たちの輪がどんどん広がってきています。先日の黒豆ホタルイベントではfacebookで告知しただけで40人近くが集まりました。

経費をかけてウェブサイトを作ったわけでもなく、紙のチラシを作ったわけでもなく。ただfacebookで告知しただけで、人が人を呼び、また人を呼ぶ正のスパイラルが発生。

この仕組自体は超カンタン。だけどだからと言って誰でもできることではないんです。花ちゃんだからこそできること。

花ちゃんは「みんなの家」での生活においても、まずは他人を優先して自己犠牲を厭わない。住人のために率先して料理を作る。自分の部屋の掃除の前に、共有スペースの掃除をする。私も見習わないと(汗)。。。

そういうおもてなしの精神がイベントの随所に現れるからこそ、花ちゃんの企画するイベントに人が集まるんだと思います。みんな、花ちゃんのファンです。丹波でのイベントを楽しみたいというよりか、丹波のイベントを口実に花ちゃんに会いに来てるかのよう。

そんな丹波の魅力を生で伝えてくれるフラワー企画。丹波市内の友人たちも後押ししてくれます。

先月開催した経営塾で、花ちゃんのフラワー企画を取り上げ、顧客属性はどこにあるのか、イベント以外にも収益構造を持っておくべきではないか、行政の町づくりにも参画した方がいいのではないか、など、市内の若手経営者たちに経営者視点で議論していただきました。おかげさまでフラワー企画の事業化がまた少し前進しました。

また

「物販するならうちの会社の商品を提供しますよ。」
「みんなの村から発送すれば配送コストを安くできるで。」

などなど、実務レベルでも協力体制が整ってきています。

花ちゃんがこのわずか半年で作り上げてきた丹波での人間関係によって、どんどん資源や情報が集まってきています。

聞くところによると、花ちゃんは大阪に居たころとは様子が違うらしいです(^.^)
丹波に移住してから、人間らしくて、プラスのオーラ全開で突っ走っています。だからかな、純粋に応援したくなるんですよね。


●終わりに

大阪から丹波に移り住むのも一つの挑戦だと思いますが、そこでさらにサラリーマンから経営者への転身というのも、これまた大きな挑戦です。

そうやって、挑戦したい人がどんどん丹波にやってきたら、この町は少しずつでも変わるはず。仕事なんていくらでもあるし、なければこうやって花ちゃんみたいに作ればいい。作り方がわからなくても大丈夫。丹波に来れば、そのノウハウは仲間たちといくらでも作り上げることができるし、やりきるまで経営支援も惜しみません。

ひとまず花ちゃんはこれから起業に至るまでにはまだまだたくさんのハードルがあるでしょうが、この丹波で輝いた時間を過ごしている青年がまた一人増えたという事実に、まずは感激です。これからも、町や仕事と真剣に向き合える仲間が増えるといいな。

あーおもろ。

2013年7月1日 朝日新聞朝刊

2013年7月1日 朝日新聞朝刊

朝日新聞デジタルの記事
http://www.asahi.com/area/hyogo/articles/MTW1307012900006.html

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